屋敷神移設遷座

当社はお陰様で日頃より沢山の御相談や出張のお祓いのご依頼を頂いております。先日も建築会社様からのご紹介の方で「長年敷地外にお祀りされていた神社を敷地内に移設したい」とのご依頼を頂きました。初めてお会いする御依頼主様でしたので現場の下見と打ち合わせに伺った所、広大な敷地に数社の神社と祠がお祀りされており、御依頼主様も「先祖代々大切に受け継いでいるが、何の神様なのかわからないものもある」との事。実際拝見させてもらうと御社の中は幣束があるのみで年号などの記載も一切ありません。ですが御社の形状、神紋の有無(仏様の場合梵字)、何月何日に何を御供えしていたか。御社の朽ち具合とその地域の古い信仰の有無。などを調べると何の神様が祀られているのかわかる場合が多いです。今回もそれらの情報から神様がわかりましたので、後日、祝詞はじめ諸々準備を整えて移設遷座の御祭御奉仕させて頂きました。

昨今この様なケースでは移設場所が無い、今後お世話が難しいなどの理由で御霊上(天にお帰り頂く)をして閉納(神社を納めて撤去する)事が多いのですが、この様に新たに移設し信仰を続けて頂く事は神職として大変ありがたい事です。元々御先祖様は何かの願いを込めて神様をお迎えしたものでしょうし、これからも長く御依頼主様はじめ、御家族様に必ず多くの御神徳を頂けるものと確信しております。

長年の感謝を込めて玉串を捧げ拝礼
新たに遷座する土産神様に報告とその場の清祓
新たに遷座する土産神様に報告とその場の清祓
長年鎮座されていたこの地よりお移り頂く盲の祝詞を奏上

 

 

 

 

 

 

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