松原のお冨士さん「富士講祭」

令和七年七月二十七日東京都世田谷区の神道扶桑教太祠内松原冨士(富士塚)にて富士講祭が執り行われました。当日は100名近くの参列者の元、冨士行者の拝みや雷門小助六師匠による「富士塚寄席」など大変盛り上がりました。富士講が盛んだった江戸、明治、大正と実際に富士山に登りお詣りするということは現在の様な山梨、静岡までの交通網も無く、富士山の登山道も整備が無く、また衣服靴などの装備品も現在の様なものはありませんので大変困難でした。富士塚は登拝の困難な方の為に実際の富士山にかわる登拝の場所として全国各地に築かれました。その中でも歴史の深い松原冨士(実際は戦後一度消失して新たに再建された)にて畑野教会長が先達の元、冨士神法「塩加持祈祷(線香護摩)」を奉修致しました。

仙元大菩薩(浅間大神)と龍神様に祈りをあげる
焚符を上げる畑野先達
冨士の拝みにて祈祷する冨士行者
戦前の松原冨士の様子(写真は三神教会蔵)
戦前の松原冨士の様子(写真は三神教会蔵)