東日本大震災から10年

始めに、東日本大震災で被災した方々、犠牲になった方々にお見舞いとご冥福申し上げます。また未だ爪痕の残る被災地の早期復興をお祈り申し上げます。

あの日から10年が経ちました。その時私は被災地から離れた当教会(埼玉県)に居ましたが、それでも今まだ鮮明に当時の事を覚えています。

当時、本当に微力でしたが宮城県にボランティア(現地でボランティアをしていた自らも被災された神職の先生を訪ねて)に向かわせて頂きました。目の当たりにした津波の跡、丸ごと流させた町、避難所、何処を見ても声にならず、被害の恐ろしさと犠牲になられた方々の悲痛な悲しみが押し寄せてきました。あまりの現実に当時の私は情けなくも被災した方に何も声をかけて差し上げる事もできませんでした。

この10年間神職として早期復興を「大祖参神」「浅間大神」「お不動様」大神様にお祈りしてきました。また教派や宗教を超えた形で北口本宮富士浅間神社、高尾山薬王院、大山阿夫利神社合同復興法要にも冨士講行者として参加させて頂いたり、東京都宗教連盟(当時理事代務)としての祈りも上げさせて頂きました。「祈り」は直接的な力とはならないかもしれませんが、神職として、追悼と早期復興を大神様に今日もお祈りさせて頂きます。